札幌市内からすぐに行ける人気の手稲山。
スキー場や電波塔があるイメージの山ですが、標高1023mある市内でも屈指の高さを誇る山で、各コース変化に富んだ登山が楽しめます。
中でも登山道にある布敷の滝や、沢沿いの散策路は美しく見る目も楽しませてくれる「平和の滝コース」は、ガレ場と呼ばれる岩場を登り降りする登山の面白さも味わえるため、経験を問わず多くの登山者を魅了するコースです。
今回は平和の滝コースを写真とともにご紹介します!
平和の滝コースの基本情報
難易度と主要時間
手稲山は手稲区側の「北稜線コース」や「スキー場コース」、西区側の平和の滝コースが一般的な登山道として知られています。
平和の滝コース
難易度:初級
時間:登り約3時間 下り約2時間30分
登山口からは登り3時間、下りは約2時間30分。距離にして約8kmほどの行程です。
途中急斜のガレ場(岩が積み重なった斜面)がありますが、全体的にはなだらかな登山路なので基本装備さえしっかりすれば初心者の方にも登りやすいコースだと思います。
平和の滝コースの駐車場
登山道への駐車場は平和の滝の駐車場が利用できます。ハイシーズンは満車になることもあるので注意が必要です。公共交通機関を利用する方はここから徒歩20分ほど離れたバス停が最寄りです。
最寄のコンビニ・トイレ事情
西区平和2条5丁目にあるセイコーマートが最も近いコンビニです。
西区側から来ると通り沿いにあるので、分かりやすいかと思います。中央区側から行く方は西野方向へ少し戻るところにあります。
トイレは平和の滝駐車場内に公共トイレがあるのでそこを利用することができます。登山道にはないので事前に済ませて置くことをオススメします。
平和の滝コース登山開始
登山口〜ガレ場まで
私は10月6日に登山をしました。平和の滝コースは今年は熊の目撃情報はないようでしたが、手稲区側では出没しているとのことで手稲山を登る際は熊対策グッズは忘れずに持っていきましょう!
登り始めは、なだらかな道をしばらく登ることになります。
途中送電線の下をくぐり、
林の中にある小さな沢も越え、
丸太が掛かった小さな橋も越えます。
しばらく進むと登山から1時間ほど経ったあたりに「布敷の滝」が現れます。水の音がとても心地よくてつい長居してしまいそうになりました。
滝を抜けたあたりから、少し岩の様相もゴツゴツしてきました。苔が自生していて滑りやすいので足を取られないように注意をしながら登りに集中します。
「生水で飲まないで」という標識がありました。キタキツネが生息しているのでエキノコックスに感染する恐れがあるためだそうで。
散策路の間隔が次第に狭くなっていきます。そしてこのあたりを抜けると視界が開けてきます。
平和の滝コース一番の難所「ガレ場」です。
岩に書かれた矢印に沿って上へと登って行きます。岩の数に圧倒されるほどです。浮いている不安定な岩もあるのでここも慎重に登ります。
ロープがくくりつけられている箇所もあります。なかなかのスリリングさを味わえます。
振り返ると一面が岩と林の絶景!ここまではゆっくり登って約2時間程度でした。
ここからはあと1時間ほど山頂へと目指すことになります。
ガレ場〜山頂まで
ガレ場を抜けると狭く急斜面の箇所が続きますが、ここを過ぎるとなだらかな稜線が続きます。視界が開けて再度ゴツゴツした岩場が現れると山頂はもうすぐです。
標高980m地点を表した立派なケルンも通ります。
ケルン近くの岩場から眺める札幌市内もまさに絶景!
札幌ドームのあたりまで見ることができます。
ケルンを後にししばらく進むとロープフェイの駅や電波塔が姿を現します。平坦な道を進むと狛犬がお出迎え。山頂に到着します。ここまで3時間ほどの行程でした。
無事に登って来られたことに感謝をし、小さな鳥居のある神社に手を合わせます。
奥側へ進むと休憩できる広い空間がありました。
ここからは日本海側の小樽方面も眼下に見ることができます。
天気が良ければ遠くに羊蹄山も見えるようです。
三角点もしっかりありました。
まとめ
滝あり、ガレ場あり、札幌市内や小樽方面も一望できる絶景ポイントありで、登山の醍醐味がぎゅっと詰まった平和の滝コースでした。
私も一度、手稲区側からのスキー場コースからも登ったことがありましたが、少し物足りなさを感じてしまったので、同じ境遇の方がいらっしゃれば、ぜひ平和の滝コースにも挑戦してみてくださいね!
今回掛かったコースタイムを参考までに乗せておきます。
8時25分:登山開始
9時35分:布敷の滝
10時20分:ガレ場エリア
11時15分:ケルン
11時25分:登頂
12時30分:下山開始
15時00分:下山